初めてのジャケット、トラウザー選び その3

その1 https://www.sailfast.jp/blog/p=6491

その2 https://www.sailfast.jp/blog/p=6518


前回はウェアの生地についてお話しましたが、今回は形状についてのお話です。

キールボート向けウェアには大まかにインショア向けとオフショア向けに分類されます。


インショア向け(INSシリーズ)

インショア向けのウェアとは1〜2マイルの距離で設置されたマーク周りのセーリングや、数時間程度のブイ周りのセーリングでの使用を想定していて、波や風を凌ぐプロテクト性よりも動きやすさを重視したデザインが特徴です。

・フィット感に優れた比較的細身のデザイン

・丈が短い

・襟が低い

シンプルなデザインなので比較的価格も安く、街中やユニフォームにも使えるものが多いのも特徴です。


オフショア向け(OFSシリーズ)

オフショア向けのウェアとはオーバーナイトでのセーリングから、沖縄-東海レースやトランスパックのような風雨から身を守り、長時間に渡るセーリングを想定したデザインが特徴です。

・中に着込めるゆとりのあるデザイン

・裾丈が長い

・襟が高くフェイスガードが付く

・目深に被ることを想定したフード

・浸水を防ぐ袖のダブルカフス

・ポケットが多く収納力が高い

・フリース等がライニングされたハンドウォーマーポケット

・被視認性を高めるハイビスカラーのフードやリフレクター

上記のようにオフショア向けのウェアは機能的な作りになっているものが多いので、自然と価格も高くなってしまいます。


CST500は何向け?


CSTシリーズはコースタル向けということになっていて、要するにインショアとオフショアの中間くらいに位置しています。

具体的には運動性が損なわれない程度まで裾や襟を高くして、どんな用途でも使えるようなデザインになっています。

前回からの話を総合すると、オフショア向けで3レイヤーの生地を使っているOFS800が一番高価で、インショア向けで2レイヤーの生地を使っているINS100が一番安価になる理由が理解できると思います。

次回はついにZhikのラインナップからそれぞれの用途にあったものを説明していきます。


次回 その4 https://www.sailfast.jp/blog/p=6514