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地中海に浮かぶ楽園、マヨルカ。
この島の魅力に取り憑かれた人は、また必ずこの島を訪れてしまうのです。

はい。思いっきり取り憑かれてます。
98年のワールドで訪れて以来、どうしてももう一度来たかったマヨルカ！

エントリーを断られても、フェリーの料金をふっかけられても、意地で食らいつき、なんとか再び楽園の地に立つことが出来ました。

結果は12位（68艇中）。
またもシングルを逃しました。

優勝はシドニー五輪ドイツ代表のZellner/Krabbe組。2位に同じくスペイン代表のMaltinez/Cantero組。そして3位にアメリカのHunt/Miller組。

この上位2艇のスコアを見て下さい。すさまじい。
これがオリンピックレベルと、今のフリートのレベルの差なんです。オリンピックが終わって、多くのトップ選手が引退したり、コンビを変えたりで、まだ姿を見せません。

一見僕らの成績は去年から上がったようですが、彼らとの差は、これだけ歴然とあるのです。今年は彼らとの間に入る艇が少ない分だけ、彼らの速さを直接、肌で感じる回数が増えました。

特にドイツの赤ラダー君！（ラダーが赤いので勝手に命名）確かに去年も速かったけど、これほどじゃなかった。後ろから見てて、涙が出るぐらい速いし上手くなってる。

マヨルカはチョッピーな波が立つので、クローズ、フリーともに、技術的な差が際立ちます。サントロペのような平水面では、僕らの走りも通用しましたが、ここでは、もう、じぇんじぇんダメです。

角度、バランス、パンピング。
これが完璧に波にあっていないと、フリートについていくことすら出来ません。

ただ、スタートはかなり良くなり、サントロペよりも安定したレースメイクができるようになって来ました。

次のイェールまで、一週間あります。
出来るだけ速い選手と、フリーの練習をし、盗めるだけ技術を盗みます。

ローマウィークから始まって、徐々にレースの規模が大きくなり、徐々に成績が下がって来ちゃってます。最後のイェールでは、なんとしてでももう一度あげて、シングル入りを果たしたいと思います。

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